丸太小屋日記 ~オーミック電子の開発室から~

超音波センサーメーカー、オーミック電子の公式ブログです。

3Dプリンタ 部分的な反りへの対応

最近調子の悪いUP BOX2号機。。。

刷っても刷っても右前部分が反って浮き上がってしまう。。。


ボードの高さを調整しても変わらない。

小さい部品を刷っても同じく右の方が浮き上がる。ということはボードのある位置での印刷台と射出口との高さの問題ではなく何か別の要因が考えられる。常に右の方ということは印刷物に接している何か、、、エクストルーダー側の問題のような気がしてきた。何かの記事で風が悪影響しているということを読んだことがあったのでFANの風を一旦止めてみることに。

射出口を冷やしているFAN

風量を調整する弁みたいなものもあったが、以前調整してみてあまり上手くいった記憶が無いので思い切って抜いてみることにした。

結果、大変すばらしく仕上がった。

反り無し!

反り無し品の方がラフト面に白い跡が残っているのでしっかりとラフトにくっついているように見える。

右が反り無し品

以前はラフト印刷時にカツカツとフィラメントが詰まる音がしていたがFANを抜いたらかなり音が静まった印象。詰まり音は印刷台と射出口との高さによるものだと思っていたのでなぜ風が影響しているのかは不明。とりあえずうまく擦れたのでストレスが激減して今日はハッピーです。

 

〈追記@2023/8/9〉

その後、10回ほどは安定的に印刷できていましたが、だんだんと反対の左側が浮くようになってきました。ステッピングモーターを専用に冷やしているもう一つのファンが悪さをしていると思い、風よけ部品を入れてみたりファン自体を切ってみたりしましたが改善はされませんでした。

ファンの下に風よけを追加

試しに在庫で持っていたエクストルーダーのユニットと交換してみたら上手く印刷できるようになったので現状はこの方法で行きたいと思います。3Dプリンタは安定して印刷できていると思いきや、不安定になることも多く常に調整作業が必要です。クセを見破ったと思ったら裏切られたり、、、なかなか一筋縄ではいかないヤツですが、、付き合いが長いのでこれからも仲良くやっていきたいです。