Claudeで製品発注アプリを作ってみた
こんにちは、齊藤です。最近はやりのClaude Codeなるものを触ってみました。
直近での困りごととして、あるセンサーの注文に対していつ頃どのくらいの量を製造すればよいかということで毎回在庫を確認し先々の注文数とにらめっこしながら、そろそろこれくらい作っておこうかという感じで毎回疲弊しながら生産計画を立てていました。もう少しスマートに管理したいなあと思っていたところにClaudeが出てきました。早速、以下のようにお願いしてみました。

そのあと、ざっくりとしたUIを作ってくれて仕様を固めるためにいくつかやりとりをします。


最終的には見やすいアプリに仕上げてくれました。



はい、とても分かりやすくなり頭がすっきりしました。ものの10分くらいで完成しました。ちょっとすごいです。今後はセンサと組み合わせたアプリをつくってみようかと思います。ここ数カ月でいろいろと時代の変化を感じるところがあります。
KiCAD 9 にてパネライズ基板のVカットに挑戦
こんにちは!お久しぶりです。オーミック電子の齊藤です。現在アルバイトで活躍してくれている日大工学部のTTさんに量産向けの基板を複数個取りしてVカット(おせんべいのようにパリパリと折れるタイプのパネライズ)することにトライして頂きました。以下、方法を簡単にまとめてくれたので共有したいと思います。
基板の最低要件
各基板の最小サイズ 15mm x 15mm 以上
パネルサイズ 70mm x 70mm 以上
推奨事項
パネル作成時、ガイドレールを配置が必要な場合がある
その他注意点あり(詳細はJLCPCBのリファレンスを参照)
手順
- 基板を全選択→右クリック→選択対象から作成→配列を作成

- 基板の数(行列)と基盤のサイズを指定する


- 重なっているEdgeCutレイヤーを削除する
ガイドレールが必要な場合、EdgeCutレイヤーにガイドレールを作成する(JLC推奨幅 5mm)
(太白線はV-cutする部分)
- V-cutを指示する文字を入れる(この文字もおそらくEdgeCutレイヤーで良い。多分)

- gerberを生成し注文する
注意点
- 直線のみ可能。端から端まで切る必要がある。(途中スキップすることはできない)
- V-Cutを実施する場合、SMT実装はエコノミーではできない

- V-Cutラインからパッド、スルーホールまでは0.5mm以上クリアランスを確保する

参考サイト
【JLCPCB】初めて面付け基板の発注を行ってみました!『V-Cut(Vカット)』指定を入れ面付け基板データを作成する手順など[一部修正] | ぶらり@web走り書き
KiCadのプラグインKiKitを使って面付けし、JLCPCBに発注する #PCBassembly - Qiita
できあがったVカット基板

きれいにパリパリ折れることが確認できました。動作も良好でしたので今後Vカット基板も作って行けたらと思います。いままでもパネライズはやっていましたがミシン目を作って折るという作業が加わり端材も出るのでこちらの方が作業性が良いように思いました。
昨年の振り返りと今年の展望

新年あけましておめでとうございます。
昨年の振り返り
昨年何をやってきたのかすでに記憶が曖昧になっているところもあ
今年の展望
今年は昨年作ったものをさらに展開させたいです。
修理見積の精度とお客さんとの向き合いについて
車をちょっとぶつけてしまいまして
先日、駐車中に車のおしり部分を縁石にぶつけてしまい樹脂製リアバンパーが少しはずれてしまいました。フックで取りついていたので何とかグッと持ち上げれば引っ掛かりそうだったのですが、変形してしまったのか上手く持ち上げられない。走行への影響はさほどなかったものの外れているのが嫌だったので正規のサービス店に行って見てもらいました。
修理の概算見積
保守をやっていそうな担当者に30分ほど見てもらい出してもらった修理見積の金額がなんと16万円!正直、ぼったくりかと思いました。こちらとしてはただバンパーのフックをはめてほしかっただけなのに、壊れているかもわからない後方検知用の超音波センサや高額な塗装費用も含まれていてなんだかなあと思いつつ、概算見積という形式ばった形での見積を出すことしかできない担当者に「本当にきちんと見たのか?」という疑念を半分くらい抱きつつ、「とりあえず見積はわかった、、保険適用ができるかどうか含めて考える、、いきなり16万は出せるはずがないという」返事をして帰ろうとしたところ、ドアまで送りにきた担当者と一緒に故障個所をちょっと眺めつつあれこれ喋っていると、彼が車のトランクを開けてここがキズついているんですよと言いながら何かに気づいたようで、ドライバーを取りにいきました。「このネジがしっかり入ってなくてバンパーが浮いていたのでフックが入らなかったのかもしれない」といってネジを締め直してフック部分をバンバンたたいて入れ直してくれました。16万円の修理費が0円になりました(笑)
製品とお客さんへの向き合い
担当者はきちんと見ていなかったわけではないですが、概算見積を出すという社内ルーティンを遂行するために車体ときちんと向き合っていなかったのではないかと感じてしまいました。翻って自分ごととして考えてみると同じようなことをやってしまう可能性があるかもしれないと思ってしまいちょっと考えさせられました。今回特に感じたのは2点です。
①お客さんが何を求めていてどれくらいの費用感であれば納得するかを見誤らないこと
②製品をきちんと見ること
スムーズにお客さん対応をするためにある程度のマニュアル化は必要ですが今回の件はそれに引っ張られすぎて製品をきちんと見ない状態でトンチンカンな見積もりを出しているように感じられました。つまり製品にもお客さんにも両方に誠実に向き合っていないように思ってしまいました。(実際はそんなつもりはないのだろうけど、、、)日々の仕事を流れ作業、やっつけ仕事と思いながらやっているとこのような間違った提案をしてしまい、結果として信頼を失ってしまうことになりかねないので自分事として気をつけようと思った、そんな出来事でした。

2025年半年間の振り返り
年始から年度末にかけて部品調達、製造、納品、開発案件、
1、アルバイト学生の卒業
アルバイトに来てくれていた日大工学部の学生2人が無事大学を卒
2、アクティオさんとの共同開発
昨年冬からレンタル大手アクティオさんと共同開発している電線・
3、新しい学生バイトの獲得
3月末に学生バイトが卒業し再び1人親方状態になってしまい、 製品の修理や部品調達、 小ロット生産などに追われ1人ではなかなか仕事が回らず新製品開 発に充てる時間も作りにくい状態になっており、 取り急ぎ人員を確保したいと思っていたところ、 再び日大校友会の方が「 今度オープンキャンパスがあるからぜひ一緒に!」 ということで5月の連休明けに日大工学部のオープンキャンパスに 行ってまいりました。 校友会の方のつてで何人かの教授とその研究室を訪問させて頂きア ルバイトに興味のありそうな学生にも何人か声をかけてみました。 「明日からぜひやりたい!」という学生は当然いませんでしたが、 若者と交流することで若い人にとっての魅力ある会社とはなんだろ うかという視点で自分の会社を捉える良い機会となりました。 そんな中キャンパスを歩いていると敷地内の芝生に巨大な飛行物体 が展示してあるのを見つけ、 何人かの学生が談笑してい流のが見えました。 興味を持って我々が話しかけると気さくに説明してくれます。 展示してあったのはグライダーで彼らが実際に飛行しているとのこ と。 日大のグライダー部は50年以上の歴史があるとのことで昔は田ん ぼの上で飛行していたそう。 部員の方は飛行するくらいだから皆さん機械をいじるのが好きそう で、ものづくりにも興味がありそうな人たちばかりでした。 ダメもとでアルバイトのチラシをお渡ししてその日はお開きになり ました。翌日の月曜日。 朝イチで電話がありアルバイトに興味があるという学生で、 誰かと思ったらやはりグライダー部の方でした。 その30分後にももう1人グライダー部の方から電話をいただきバ イトに来てみたいということでした。 すぐに連絡をくれた積極性と やる気を感じたので早速6月から働いていただくことになりました 。弊社としては学生バイト2期生となります。 どのような活躍をしてくれるか楽しみにしています。
4、新しいホームページ
去年末に弊社公式ホームページを開こうとしたらサーバーのエラー
2024年振り返り
年の瀬も押し迫ってまいりました。弊社では昨日が最終稼働日で、無事一年を終えることができました。簡単ですが今年の振り返りをしていきたいと思います。
1月~5月は年度末ということで建機レンタル会社様向けの大口の納品があり大変忙しい時期となっていました。忙しかった理由は製品の量産体制を構築しながら生産をしていたためで毎ロット製造方法を改善しながら急ピッチで製造を進めていました。各製造工程での量産体制への移行を振り返りたいと思います。
【筐体製造】
昨年秋の開発時点から数量100個程度まではすべて3Dプリンタでの製造でした。昨年末の時点で数量500個以上出る見込みが出たため急いで金型製造(射出成型)を進めました。
関連記事:
3Dプリンタから金型製作への道のり - 丸太小屋日記 ~オーミック電子の開発室から~
金型製造を急いでいた我々の期待に応えて下さった(株)ミヨシさんには感謝の言葉しかありません。ミヨシさんのウェブサイトでも弊社製品を紹介いただきました。
【基板実装】
基板実装についても昨年末までは弊社での内製でした。ホットプレートなども購入し最大限の量産体制を試みましたが、それでも納期的に追い付かないことと品質面での課題があったため実装業者さんを探していました。
今日の工作 pic.twitter.com/X53XhwTBbM
— オーミック電子(株) (@Ohmic_Sensors) 2023年12月15日
そんな中、年末の最終出社日に1通の営業メールが入っていました。八王子にある実装屋さんからでした。普段は営業メールは無視するのですが営業拠点が東北にもあったことと実装依頼をしたいタイミングだったので年明けにお越し頂くよう連絡しました。その後数回やりとりをして実際に実装を依頼させて頂き、仕上がった基板はさすが専門でやられているだけあって大変きれいな実装具合でした。今年は1年を通じて大変お世話になりありがとうございました。
多層、両面、フレキシブルプリント基板の東和プリント工業株式会社|東和プリント工業株式会社
【ハーネス加工】
ハーネス加工についても内製でやっていましたが、数量が増えるにつれて「これは我々の仕事ではない」という認識で一致し、加工業者様を探しました。できれば地元の業者様が良いと思って福島県内で探していたところこちらの会社を見つけました。
地元の企業ということもあり大変柔軟に対応いただき今年一年を通じてたくさんハーネス加工をして頂きました。
【最終組み立て】
最終の組み立てについても弊社での作業では限界があることを感じ、長年付き合いのある京都のナッスルさんに依頼させて頂き量産体制を整えることができました。
各工程を専門業社にお願いする体制を整えることができたことは今年の良い収穫でしたが一年を通じて部品の手配、部品を探し出す作業、納期交渉等々で正直疲弊する日々でした。各部品を各工程の専門業者に手配するための準備、納期交渉、価格交渉などでピリピリムードが長期間続いていたこともあり、関連業者さまにはいろいろな意味で大変ご迷惑をかけたことをこの場を借りてお詫びしたいです。
来年は今年作り上げたサプライチェーンを生かして試作品から量産への移行をいかに早く効率よくするか、量産移行のサイクルをいかに短くするかを意識して設計にあたりたいと思います。そのために任せられる仕事は他社に任せることも必要になってきそうです。例えば今年は購買業務などで疲弊することが多かったので、その部分も任せられるところは他の専門業者に任せるなどしていけたら良いです。
今年はイベントとしては5月のCSPIに出ました。こちらは年度末の納品ラッシュと重なり出展が危ぶまれましたがなんとか出展することができました。
ohmic-electronics.hatenablog.com
CSPIがきっかけでお付き合いすることになったお客様もいて、やはり対面での製品紹介は重要だと感じました。来年は残念ながら申し込みが遅れ、応募者多数で出展を見送ることになりました。またチャンスがあれば参加させて頂きます。
現場のお話でいくと今年はなぜか静岡に出張にいくことが多かったです。建機レンタルの会社が多いことと、新規のお客さんの現場がたまたま静岡だったという理由です。
この現場では圧力センサなど超音波センサ以外のセンサも使いながらの新製品開発となりました。来年もなるべく現場に近く、現場の方が使いやすい製品を作ることを心掛けたいと思います。

↑こちらは来年から量産がはじまるトラック製造と保守メンテナンスをやられている会社向けの新製品です。新年からアクセル全開で飛ばしていけるように年末年始はゆっくりと過ごせればと思います。
皆様もよいお年をお迎えください。ではでは~
静岡遠征
先月のCSPIの反響もあり、打ち合わせ依頼が増えている中、月末に静岡方面で数件実施できる予定が立ったので久しぶりに遠征に行って参りました。
初日は栃木県での道路公団様向けのプレゼンテーション。高所作業車向けの衝突防止センサに興味があるとのことでデモンストレーションをしてきました。私も久々に高所作業車に乗りました。


反応は良く大変興味をもってもらえたとは思いますが、作業車に乗って感じたのはできればセンサは付けたくないということです。というのもバケットに乗っているときは操作に集中しているので、なるべく余計な情報を入れたくないからです。センサを付けるとなると設置状態を気にしたり警報を気にしたりして本来の操作や作業に集中できないのではないかと感じてしまいました。付けるのであれば本当にシンプルな形のものが求められると思いました。
午前中にデモンストレーションを終えそのまま一気に静岡県を目指します。駿河湾近くの宿に到着し、夜は次の日に打ち合わせするお客さんと一緒に地元の居酒屋さんでおいしいごはんを頂きました。2日目のお客さんは全国で送電線の鉄塔を立てている会社さんで仕事のスケール間が我々の比にならないくらい大きく、1プロジェクトが数年から5年単位で動くためその期間、地域との繋がりができて食文化や地域の風習などを肌で感じることができるらしく、大変魅力的な仕事に思えました。もちろん肉体的には大変な仕事だと思いますが皆さんとても実直で気持ちの良い方たちばかりで一緒に仕事をしたいと思わされました。日本のインフラを支えている山の男たちといったイメージでしょうか。

2日目の現場は舗装されていない山道をひたすら登っていった頂上にありました。鉄塔を建てる前の基礎を作っている現場で、とある部分の警報装置を作ってほしいとの依頼を受け、その試作品を実証実験するために同行しました。

実験自体は非常にうまくいき、取付等に関する諸々の改善要望があった程度で製品の方向性は間違っていなかったので良かったです。現場で言われたのは「シンプルだから良い」ということでした。今回の試作品はすでに現場で使われている機器にセンサを埋め込んだ形になったので新たに機器を加えるということがなく、あまり余計な意識を使わなくても良いということが良かったようです。操作が複雑だったり、決まりごとが多くなると現場の方は使わなくなるというごもっともな意見を頂きました。
最終日は藤枝にあるレンタル屋さんでのデモンストレーションでした。あいにくの大雨で屋外での実験ができず会議室で製品紹介をしました。概ね製品の受けは良く様々な状況で使えそうということで現場にチラシを配りたいと言われました。特にバッテリー駆動というところが良かったようで移動しながら線路を点検するときなどにぶつかってはいけない構造物付近にセンサを取り付けておいて作業車が近づいたら警報を出すといった使い方をしたいということでした。こちらの打ち合わせでもあまり複雑なシステムは使いたくないとの意見を頂きました。若い方はまだ使いこなせるが50代以上の方だとスマホ連携とか警報機連携など面倒に思う方が多いらしく、例えばセンサと警報機など機器が複数になると貸し出した警報機だけ返って来ないなどの事態になることも多く改めてシンプルなシステムにしないといけないと思いました。たしかに今回の一連のデモで感じたのは道路公団さんでもレンタル屋さんでも若い社員の方ほど目をキラキラさせてセンサを触ってくれるように感じました。反対に年配の方は現場で使うことの難しさを知っている分、使い勝手に関する部分で良い意味で冷めた見方をしているように感じました。今回、3つの現場を回り意見を聞くことができたので、使用者の顔を意識しながら今後の製品開発に生かしていきたいと思います。最後に移動時間に立ち寄った場所のご紹介です。


神田伯山の講談でもおなじみ清水の次郎長の生家。明治維新後は清水の発展に力を尽くしたそうです。


小泉八雲は焼津との縁も深かったらしく夏の間は焼津の海で毎日泳いでいたそうです。どちらの施設も無料で見ることができました。2日間だけの静岡滞在でしたが温暖な気候と山と河に囲まれた素敵な石積みの街並み、新鮮な魚介類を食べることができるなど恵まれた県だと思いました。また、近々訪れたいと思います。
