ものづくり系ポータルサイトの活用
新製品の広告戦略
新製品を完成させたら次の段階としてどのように世の中に認知してもらうかということになります。自社のウェブサイトに掲載することは当然として、ニュースリリースを出したり、予算があればテックメディアに掲載してもらったり、ブログやSNSなどの自社メディアに載せたり、あるいはGoogle広告を使ってキーワードと連動した検索結果と新製品の掲載ページを紐づけるというやり方もあります。実際のところ製品に興味をもって問い合わせまで来るというケースはなかなか多くはなく、ページのアクセス数は増えているのにお客さんとの接触まで至らないことが多いです。特にGoogle広告は広告ページへの1クリックあたり何百円で利用するのですが、クリック数だけ伸びて実際は問い合わせが来ず、しかもクリックした人の属性や連絡先もわからないとなると無駄に広告費用を使っていると言わざるを得ない状況になります。そんな中、上記のやり方以外にものづくり系ポータルサイトを使った広告についてご紹介したいと思います。これは製造業にかかわるあらゆる分野の製品が網羅されているサイトで、製品の購入を検討する際に利用される方が多いです。
上の図表でいうと製品を導入するために比較・検討に入った段階の人向けに作られたウェブサイトということになります。弊社も利用させて頂いている代表的な3つのポータルサイトを紹介します。
1. イプロス
言わずと知れた老舗のポータルサイト。キーエンスが運営しており、利用者が200万人近くいるそうで今のところ最大手といって良いでしょう。弊社は無料枠で利用させて頂いており代表的なセンサをいくつか掲載しています。イプロスを通じた問い合わせは多くはないですが、数か月に1度あるくらいです。キーエンスらしく登録した会社には営業担当がついてきますが、入れ替わりが激しく最近はあまり連絡が来ません。
2. 製品ナビ
こちらも昔から利用しているポータルサイトです。製品の写真がドドーンと大きく掲載されていて、より製品に特化した見やすいデザインのポータルサイトです。こちらも無料枠で利用させて頂いておりますが、新製品を登録すると月刊誌に掲載して頂けることがあります。先月も月刊誌プロダクトナビに新製品のOM3センサを掲載頂きました。
https://digital.incom.jp/202301/index.html#page=14
製品ナビからの引き合いは時々あり、カタログダウンロードをしていく方が多い印象です。
3. メトリー
こちらは2017年に創業された新興のポータルサイトです。産業用製品の比較サイトとしてランキング形式で企業を掲載しています。各分野の製品を網羅するため創業当初にお声がけを頂いて弊社の製品を掲載頂いておりました。はじめは掲載することにあまり乗り気ではありませんでした。というのも当時似たような新興のポータルサイトがいくつかあって、数年で消えてなくなるといったことがあったためです。メトリーさんに関しては地道に成長されているようで現在はイプロスを凌ぐほどの利用者数になっているそうです。たしかに最近何かの部品を検索すると3番目くらいにメトリーさんの比較サイトが出てくることが多いです。タイミングもあって昨年、メトリーさんの有料プランを半年間使うことにしました。月額3万円のプランでカテゴリの上位に掲載頂くこと、製品情報を目立つ形で掲載頂くこと、カタログダウンロードした人の情報提供、加えて弊社ウェブサイトの分析(訪れた人の属性や連絡先など)などもやって頂けます。まだ始めてからひと月ほどですが、ウェブサイトのアクセスが徐々に増えていたりどういった会社が超音波センサに興味をもっているのかが分かりやすくなっているので参考になっています。今後もメトリーさんの広告効果については当ブログで報告できればと思います。