盛岡研修旅行② オガール→角館
旅の二日目は盛岡駅からスタート。
前日のイベントで何度も「オガール」,「オガール」という単語が出てきたので何やら行かないといけない施設らしく、調べてみると盛岡から車で30分ほどのところだったので最初の目的地に設定しました。
ホテルを出て盛岡駅方面へ向かいます。
紫波町に入るとすぐにオガールという施設に着きます。
人気はあまりなく小奇麗で落ち着いた雰囲気の空間でした。
医院や商業施設などが各テナントに入っていますが、大きな看板などはなく一見すると何の施設なのかわからない感じがありました。公の施設と民間の施設が融合するとこのようになるのかと感心しつつ景観に配慮した落ち着いたデザインは個人的に好感が持てました。続いてはオガールの中心といっても良い図書館。
図書館というよりは書店のような佇まいです。天井が高く空間的にも広く開放的でした。置いてある本も最近の話題の書であったり実用書が多く一日いても飽きないラインナップがそろっており素晴らしい選書だと感心しました。図書館に来る人は消費活動はしないが人が集まることによって施設内のカフェやレストラン、スーパーにお金が落ちてそれぞれの店のオーナーがきちんと家賃と固定資産税を紫波町に払い、そのお金で図書館の運営がきちんとできるという良い循環ができてるそうです。参考記事↓
なぜ「消費を目的としない人」を集めるのか?|新・公民連携最前線|PPPまちづくり
こちらは紫波町の役場です。役所とは思えない佇まいでした。オガールの魅力もあり紫波町の人口も増えているそうです。東北の中でも新しい試みが次々とされている、そんな印象を岩手県に感じました。
昼食後は一気に秋田県の角館を目指します。
紫波町から約1時間半程度で角館に到着です。3月に入っていましたがまだまだ雪は残っており武家屋敷の景観と相まって空気がピリッとしていたのが第一印象でした。
到着後は宿でゆっくりし近くの温泉の飲み屋で過ごしました。
2日目は武家屋敷と角館名物の樺細工の工房を訪ねました。
山桜の皮を使った工芸品で自然の素材感がそのまま出ていて味わい深いものでした。湿気を抑える効果もあるようで茶筒を購入しました。
戦国時代に世界で銃を一番たくさん持っていた国が日本であったことはあまり知られていないですが、それを可能にした量産技術はどのようなものだったのでしょうか。軍事大国だった当時の日本の立ち位置も興味深いです。無敵艦隊スペインに対しても全く恐れていなかったというのですからどれほどの力があったのでしょうか。
同じ敷地内に小野田直武の記念館がありました。解体新書を邦訳する際に日本では不適切な絵を日本に合うように描き直したことで有名な方です。平賀源内の弟子で波乱万丈の画家人生を歩み31歳で亡くなられたそうです。有名な解体新書の邦訳ですが杉田玄白以外にも陰ながらサポートする方がいてはじめて完成に至ったのだと思いました。
角館は武士の崇高な息吹が感じられる、そんな町でした。
盛岡に戻る道中に少しだけ田沢湖に寄りました。
田沢湖の蒼さ、鳥居の赤、雪の白と3色きれいに揃って向こうに見える山々と相まって壮観でした。盛岡→角館はおすすめのコースなので岩手県に来られる際はぜひ行かれてみてください。